磯部鉄工創業

創業者・磯部鶴松。下関市長府松原町（現・黒門東町）にて創業。
毛利5万石の古い城下町の鍛冶屋として、鉄工仕事なら何でも請け負った時代。
長府で初めての鉄工所として順調にスタート。

山陽電気軌道（現・サンデン交通）が開業し路面電車が鉄工所前の道(現・国道9号線）を走るようになり、電車の修理を請け負うことになる。

同時期に下関市前田に火力発電所が建設され、電力会社との縁はここから始まった。（当時長府には鉄工所が1件のみだった）

日本が第二次世界大戦により重工業化していくにつれ電力会社の保修工事が必要となり、小月鋳鋼所の運営を委託された。

小倉市（現・北九州市小倉北区）富野に小倉工場を構え、鋳物工場として出発。

新設備の導入で全国へ

小倉工場を現小倉北区東港に移転。（九州電力㈱旧小倉発電所跡地）。産学連携で研究した特殊鋳物を全国に展開し、得意先を開拓したことがきっかけで九州電力㈱より譲渡された。
アーク炉に加えて高周波炉を設置し、自動化した新設備で全国の市場を開拓していく。

長州砲のレプリカ製作

江戸時代末期・下関戦争で四カ国連合艦隊に戦利品として持ち去られた長州砲が里帰りし、そのレプリカを依頼され制作。幕末萩藩の鋳物師・郡司喜平治の手による大砲を原寸大で精巧に模造。現在も「天保製長州砲」として下関市みもすそ川公園の東屋内に設置されている。

本社工場を現在地の下関市長府扇町に移転。大型産業用機械装置設備の製造も可能に。住宅用外装ボードを乾燥・切断する自動設備やOAフロアを製造する自動装置では、装置のみならず建屋の計画・設備レイアウトの検討を含めたトータルエンジニアリングの力を発揮。

風力発電機の製作に取り組み、アメリカへの視察や技術的研究を経て、ダリウス型風力発電機を完成させる。

港町ビレット工場を閉鎖。

創業百周年を迎える

小倉工場内に新設エリア東工場を増設。更なる取引拡大につなげていく。

本社工場：複合機加工機導入により作業効率の削減・内製化拡大。

小倉工場：ドローン導入。社内外の設備保守点検において時間・コスト削減へ。

ISOBE(THAILAND)を設立。

小倉工場：ショット機設備の更新。新設備へ更新したことで効率化UP。

小倉工場：高周波炉設備の更新。新設備へ更新したことで効率化UP。

ISOBE(THAILAND)を閉鎖。

小倉工場：クレーン更新　掲載重量をパワーアップし能力の拡大、大型品も対応可能に。